2019年7月5日金曜日

フラワーアレンジメントで脳の活性化!

本学リハビリテーション学科作業療法学専攻の3年生が
『作業療法学概論Ⅱ』の講義で、作業療法的リハビリテーションの一環として、
フラワーアレンジメントを行いました。















この講義を担当する徳永教授の他、
地域の企業の方にご協力いただき
「生花レクリエーションセット」を使用し、
生花を使ったレクリエーションがもたらす効果の説明を受け、体験しました。


当初、学生たちは
「フラワーアレンジメントはやったことがないから難しそう」と
不安を口にしていましたが・・・

 



いざ作業を始めると楽しみながら作品づくりを進め、
どのような花を組み合わせようかなど、身を乗り出しながら
真剣に取り組んでいる姿が見受けられました。







作業が終盤になるとそれぞれの作品に個性が表れ、
好きな花や色、形などを考えながら作成したことが
感じとられました。


















また、完成したものを絵にし、色を塗る作業も行い、
絵画が得意な学生も苦手な学生も、
自身で制作した愛着のもてるフラワーアレンジメント作品に、
時間の許す限り一生懸命模写していました。






今回のフラワーアレンジメントでは、
リハビリテーションの一環としてのレクリエーション体験から
「脳の活性化」を感じることのできる講義内容となりました。
 

入院中の方や介護施設などに入居されている高齢の方には、
自由に外出できずストレスを溜め込んでしまい、
日々の生活を楽しむことができない方もいます。















フラワーアレンジメントは、

①「花を見て色を感じる」
②「花の組合せを考える」
③「自由な長さでカットする」
④「完成した花を育てる」
⑤「他の人とコミュニケーションを取る」

などのことから、
普段あまり使っていない感覚を養い、
また他の人と会話しながら作業することで
コミュニケーションをとる喜びを無意識に感じ、
楽しみながら作業療法を行うことができるというねらいがあります。















徳永教授は学生に対し、
「作品を作りあげる喜びや達成感、何気ない会話など、
 体験を通じて気持ちの変化を感じ、
 将来クライアントへ還元してもらいたい。」と話しました。
 
学生からも「フラワーアレンジメントが楽しいものだとやってみてわかった」や
「全体のバランスを考えたり、普段あまり使わない感覚を使った」などの声があがり、
徳永教授のねらい通りの体験となりました。











 


将来、作業療法士へになるための知識や勉強も大事ですが、
実際に「体験して感じる」ことも大切にして、
そこで得たものを活かせる作業療法士になってもらいたいと感じています。

















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